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サンヨー Zacti  デジタルビデオカメラ

Zacti-C5

 サンヨーの Zacti-C5 が現役の頃に、こんなにスマートで軽いデジタルビデオがあることを知りました。スチル写真とビデオとを2つのシャッターボタンによって取り分けられるし、ビデオ撮影中であってもスチル写真を撮ることが出来ます。でも、しばらく使わないとシャッターボタンのアサインを忘れちゃうので、スチルのつもりでビデオを撮ったり、ビデオ中にスチルのつもりでビデオを終了させてしまったり、とミスを誘発する元ではありますが。

 Zacti を気に入って使っていましたが、いくつか気になる点があります。一つは、レンズの暗さです。照明の暗い屋内では撮れないんですね・・・ これは、かなり致命的です、例えば、何かの発表会で記録に使おうと思っても、ザラついて美しくない。まだ、ビデオは1秒間に30回分の CCD センサーの雑音を平均化してくれるので、ましです。でも、スチルは「写らないんです!」(古い?)になってしまいます。全く、役に立ちません。ストロボが届くわけもない距離から撮らざるを得ない状況がほとんどですし。

 私事になりますが、大学時代の友人が難病の ALS を発病したのはずいぶん前になります。多くの皆さんに支えられつつ、人生を難病と共に如何に生活の質を保ちつつ生きることが出来るか、を追求しながら在宅療養(難病ですので、基本的に対症療法しか出来ませんが)を続けてきましたが、介護の労にもかかわらず、2005年に他界しました。大学時代からオーケストラでフルートを愛する彼の友人が協力して、メモリアルコンサートを開催しました。そこで、是非とも記録を残したい、と考えたのですが、Zacti-C5 は決定的に役不足でした。会場の明日館は、専用のコンサートホールとは異なり、照明は非常に明るいことはありませんでした。

屋内撮影には Zacti-C6!

 その頃には、Zacti-C6 の値段も下がっていたことは調べていたので、急遽、調査済みであった、池袋から最も近く、且つ、開いている店に飛び込みました。帰りは、早く帰りたい(場合は電車ですね、東京は・・・)し、汗だくになるのでタクシーを捕まえました。これは、最悪の選択だった気がします。でも、まあ、何とか間に合ってテストをしてみて、やはり、C6 だ、とホッと胸をなで下ろしました。長時間録画のために、SD カードも2GBに差し替えて録画を開始したのです。リハーサルから取っていたため、十分なメモリが残っていなかったので、早速、PowerBook G4にバックアップを取り、メモリをゴミ箱に入れました・・・ これが、また、敗因でした・・・ 本番撮影中に、メモリ不足で止まってしまうのです!そんな馬鹿な、2GBもあるので、2時間はたっぷり撮れるはずだ!と狼狽えながらやむを得ず1GBに戻しました。落ち着いて考えてみると、バックアップ後に、ゴミ箱に入れただけで、消去をし忘れていたのです・・・ 一番肝心な部分を撮り逃してしまいました(申し訳ない!)。

Zacti のバッテリー

 長時間録画をする上で、もう一つの Zacti の欠点を補う必要がありました。それは、バッテリーです。DB-L20 というサンヨーのバッテリーしか使えないのです。外部電源も無いわけではないのですが、それを付けると、三脚に固定できないのです・・・ 悲しい物があります。コンパクトさを謳う Zacti の欠点です。解決方法が無いわけではありません。Web上を色々探し回ったのですが、結局、DIY ショップで部品を買い集めて対処しました。下の写真がそれです。材料費は安い物ですが、買い集めたり、ネジを加工したり、交通費を考えると、結構、手間暇が掛かります。そこで、他にも必要な方が居るに違いない、ということで、大量に材料を買い集めました。Yahoo Auction にも出品してみて、何人かの方には役に立てたかと思っています。でも、まだ沢山残っています。ヤフーに出すのも面倒なので、その後はずっと出していません。でも、きっと必要な方が Web を探しているのではないか、と、何となく気にもなっていました。

 このページを開いたのも、そんなことからでした。検索に掛かるようになれば、一つの解決の選択しになるかな、と思うものですから。ということで、もし、この部品セットにご興味がありましたら、アットマーク (@) を名前 zacti とこのサイトのドメイン名 (kem3.com) で挟むとメアドが出来ますので、そちらにご連絡下さい。

 私も、例に漏れず、互換バッテリーを使っています。今使っているのは、ヤフーで見つけた ROWA のバッテリです。以前使っていた別のメーカーの互換バッテリーは、何となく放電が早かったような気がしてます。定量的な比較をしたわけでもないので、あくまで感じですが。ROWA の方は、未だ、それ程使っていませんので?です。でも、純正品が4〜5千円しますので、多少持ちが悪くてもお買い得かも知れません。このバッテリーを、ROWA-Japan 製の充電器で充電しています(C6 から、純正の充電器が付いてこないのです・・・)。が、どうも気になることがあります。フル充電すると、バッテリーのお腹が膨れてくるのです・・・ 冗談ではなくて、ホントに膨れるのです。純正のバッテリーもお腹が膨れて、Zacti に入れてしまうと出てこないのです・・・ これも悲しいです。その後、お腹が平らな ROWA のバッテリーも充電したのですが、やはりフル充電するとお腹が膨れてくるのですね!破裂しないか、ちょっと怖い感じもあります。これは、ROWA の充電器が過充電しているのではないか?と疑いも持っています(違ったらごめんなさい)。Zacti-C5 の時には感じたことがなかったので(予備バッテリーを持っていなかったので、単に出したことがなかったのかも知れません)。お腹の膨れた純正バッテリーを Zacti に入れて、すぐに出してみたときは出てこなくて難儀しました。セロテープでも貼っておいて引っ張るタブにすると良いかも、とも思います。後、使用後は、多分(予想)またお腹がへっこんで、簡単に出てくるのかな、とも思っています。

 話は飛びますが、単三型のニッケル水素電池のとても安いのが秋葉原の怪しげ系の店で見つけて買ってみたことがあります。店員さんに使えるの?かどうか聞いたけど、ハッキリと使えます、と答えてくれませんでした。使ってみました。使えませんでした。ゴミでした。中国製でした。気をつけましょう・・・

最後に

 最後に、また Zacti の欠点を上げて終わります。一つは、フォーカスが遅い!ビデオ中に、ズームしたり、パンをしたときに、すぐにピントが合ってくれない・・・ これも、悲しいです。もう一つは、露光です。10m位離れた舞台に全員が並んで記念写真を撮ったのですが、これが中々難しい。フラッシュは駄目!焚くと、何を勘違いするのか、真っ暗な写真になるんです。距離的にストロボの光が届かないのは分かりますが、だったら、もっとシャッター開けとけよ!と突っ込みたくなるほど真っ暗な写真が撮れます・・・ ストロボを炊かない方が未だましかな。でも、三脚使わないと室内だとブレやすいです。まあ、Zacti の活躍の場は、屋外が最適ですね。屋内は色々工夫が必要です。Zacti-HD は、見るからにレンズが大きいので、もっと改善されているのかしら?光学ズーム範囲が10倍と広いので、ズームした時のために明るいレンズが必要なのかも知れません。

 いろいろ欠陥だらけの Zacti ですが、軽くて、格好良くて、比較的安くて、私は好きです。ただ、撮ったビデオはあまり使い道は見つけられていません。スチルは役に立つことが多いけど。私の場合は。






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