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2代目MacBook Air 印象記 |
MacBook Air (late 2008)とにかくあの軽さが欲しくて2008年の2月に MacBook Air を買い求めた。これまでの MacBook と入れ替えた通勤鞄が明らかに軽くなった、と言う実感が持てる程度の効果が1kg弱の軽減化にはある。そのために払った犠牲も大きかった。CD/DVDドライブは元より使用頻度が低かったので、それほど気にならなかった。一番気になったのは、記憶装置関係である。2GBに限定されたメモリと80GBに制限されたHDDである。メモリの方は、頻繁に不要になったアプリを落としてしのいだ。特に、SafariとMicrosoft Office関係、それに、同期ソフトのChronoSyncは、メモリ食いなので、同期後はこまめに終了すると確実にメモリの使用量が減少した。Safari は、バッファをどんどんため込むせいか、使用メモリ量は増加の一方で、立ち上げ直すと、かなりの空き容量を作ることが出来る。 初期モデルの問題点HDDは、これまで持ち歩いていた古いデータ類を大幅に減らして凌いできた。しかし、始めに十数GB有った空きスペースが、最近は一桁小さくなり、油断をするとメモリの待避(ページング)に食われてMBオーダーにまで減少し、反応が極端に遅くなることが頻出し、頻繁に再起動をせざるを得なかった。1.8インチのHDDの容量はいっこうに増加する気配が無く、読み出し速度を考えると、仮に10万円かかってもSolid State Disk (SSD) に替えようと決めていた。しかし、時々Google検索を試みても、128GBのSSD、しかもPATA接続のSSDは何時になったら何処が対応してくれるのかなかなか見えてこなかった。今年の2月にMtronから128GBのSSDに目途が付いたとのニュースは心を躍らせたが、いっこうに現れては来なかった。Mtronの状況は未だに32GBあたりをうろついている印象がある。1.8インチのHDDは、読み書きが遅く、特に、アプリの立ち上げの遅さにはいらつくことが多かった。Word2008 の場合には1分近く待たされる感があり、HDDの容量が増加しても余り触手は動かないだろう。 新モデルの変更点そんな状況の中で、アップルから MacBook Air の新モデルの発表があった。基本的な変更は少ないが、私にとって重要な変更がアナウンスされていた。一つは、HDDが120GBとSSDの128GBが選択できるようになったこと、特に、1.6GHzのエントリーモデルもSSDが選択可能になった。しかも、価格は128GBで約+5万円とかなりの値ごろなことは注目に値する(アカデミックの恩恵を受けて、24万円台で手に入った。)。これは、必然的にインターフェースのSATAへの変更も伴っている。Profileを見ると、APPLE SSD SM128 となっている。SMはSAMSUNGか?もう一点は、GeForce 9400Mの搭載であろう。MacBook Air では、熱設計上、4倍までしかエンハンスされないが、十分に大きな効果が期待できる。私にとっては、これらの変更、特にSSD化がとても大きな意味を持っている。 使用した印象システムの移行を移行アシスタントを用いて行った。旧MacBook Air でTimeMachineを使ってバックアップをしていたので、これを使ってみた。約2時間くらいで70GB以上のシステムの移行が出来た。平均10MB/s と言うことになる。1.8インチのHDDではこうはいかなかったと思う。ディスクユーティリティを見ていたら、ピークの書き込みで、40MB/sを超えることがあった。20MB/sは安定して出ていた印象がある。まずは、この移行の速さが嬉しかった。使い勝手は、と言うと、はっきり言って、私にとってのMacBook Airの欠点は消えて無くなった、と言ってよさそうだ。何をやってもメリハリ良く反応してくれる。システム機能拡張は、旧Airではかなり待たないと表示されなかったが、ほぼ即時に表示されるという印象を受ける。アプリの立ち上げもかなり早くなった。ワード2008ファイルをダブルクリックしてから20秒で表示された。2回目はキャッシュが効いているのか、7-8秒で立ち上がる。旧Airで試みたら、1回目は、49秒掛かった・・・。2回目はキャッシュが効くので10秒強に早まる。Safari では瞬時に立ち上がる印象である。 それから、もう一つ、SSDの効果として、メモリーが足りなくなった時のページングがほとんど気にならなくなっていた。旧Air では、アクティビティモニタのメモリ使用状況の円グラフに緑が見えなくなると極端に遅くなる。しかし、SSD Airでは、緑部分がほとんど無くなっていたことに気がつかないほど、パフォーマンスに変化が現れないように感じた。結局、RAMとSSDでは読み書きの速度に大きな差が無くなっているため、SSDがRAMメモリの役割を実質的に担えるほどになってきている、と言うことではないかと感じる。 まとめまだ、昨日届いてから丸1日しか使っていないが、基本的に、SSDの容量の制限以外は、ほとんど不満が無くなってしまった。MacBook がかなり魅力的になり、重量も2kgと迫ってきたのでちょっと躊躇したが、私の使い方では、1.6GHzのクロックは十分に早く、2GHzに上げたいとも思わない。それに、メインメモリの2GB制限も、ページングに負荷を感じないので、重要な問題では無くなってしまった、と言う印象さえ受ける。これからは、SSDの世界になることは間違いのない事実だと強く実感したこの一日であった。通常の使用では、CPU温度は55度Cを超えることは少ない。熱設計も改善されているのかも知れない。この軽さ、この性能、もうMacBook Air 以外に必要は感じなくなりそうである。SoftBankのG3網の使用率を押さえるために始めたのだとは思うが、先日から、iPhoneG3でマクドナルドのWiFiも使い放題になり、とても幸せな今日この頃である。 |
2008/11/8記