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約4千メートルのセスナから、インストラクターと共に嵐のメンバーがダイブする。約1分弱パラシュートなしで降下し、その後、パラシュートを開く。降下は、5分の砂時計が落ちきる前に着地するために8の字を描きながら降りた。パラシュートを開くときに大きなショックがあり、8の字のカーブは結構きつかったようだ。
このような設定で、ヨーヨーが出来るかどうかを実験した。結果は、パラシュートなしでは無理。開いた後は可能、だった。その理由は?
ヨーヨーが出来るかどうか、の判断基準には色々ありそうですが、地表に向かってヨーヨーを投げつけて巻き取るためには、ヨーヨーの方が人よりも下にいる(早く落下する)必要がある、と基準を置くと、パラシュートを開くまでは、ヨーヨーは難しそうです。
何故ならば、ヨーヨーは、人よりも断面積あたりの質量が小さいからです。空気摩擦の所で見るように、質量と断面積の比が落下する速度(終端速度)を決めますので、厚みのある?人間の体よりも、ヨーヨーは単位面積あたりでは、ずっと軽いため注1、さした傘のように上に行ってしまうと思います。なので、上に向かってヨーヨーが出来るかも知れません、その人の技量に依るけれど・・・
一方、パラシュートが開くと、人間の落下速度は、見かけの断面積がパラシュートの断面積になるため、単位面積あたりの質量が数十分の一位に減少して、とても遅くなります。そのために、普通にヨーヨーが出来そうな気がします。
注1ヨーヨーは、直径5cm位で50 g程度かな。同じ断面積ならば、人の胴体だと200-300 g はありそう。腕の部分では、厚みが無いので、もっと小さくなる。その証拠に?スカイダイブする人の手足は、胴体よりも上方に上がっていると思います。
# 10/01/06