e-Tax

Date: 2014年2月22日
Time: 16:55:58 JST
Topic: e-Tax 奮闘記

昨年度末で定年をして、この春から毎年、確定申告が必須になりました。

紙に書いて計算して、税務署に出向き提出する、というのは結構気が重い作業です。

これまでも、国税庁の確定申告コーナーでデータを入れて紙ベースで申告していました。今回も紙ベースで打ち込み始めたものの、やはりe-Tax による申告が楽そうです。マックなのでカードリーダーが対応しているか、など敷居も高かったので、これまでは踏み切れませんでしたが、だいぶ国税庁のページも進化して、カードリーダーの対応も良くなってきたので、e-Tax に挑戦してみました。医療費の控除も領収書などの添付は免除されるようです。

 

電子証明書の取得

まずは市役所に出かけて行き、住民基本カードを取得し、電子証明書を取りました。

これは、印鑑と免許証と(市民カード?)暗証番号を2種類用意すれば取れます。

住基カードに電子証明書が入っているので、それを読み出すカードリーダーは、アマゾンで、安くてマックも対応機種に含まれるGemalto のHWP119316 を約1500円で購入。アマゾンには珍しく予定配達日時が3ー4日後でしたが、翌々日には到着。大雪の影響で配送日時に余裕を見て表示しているようです。OS 10.6.8 以降のOS にはドライバのインストールは不要です。

 

紙面申告と e-Tax 申告

さて、確定申告のデータは紙ベース提出のコースで既に作成していました。

このデータを活かして、e-Tax コースに変更出来るのか?解はなかなか見つかりませんでした。

そこで、e-Tax ヘルプデスクに電話で教えてもらいました。なかなか対応時間帯も長く、電話口対応も良かったです。

お陰さまで、記入プロセスの最初の方にある生年月日を入れるページまで遡ると、紙面提出とe-Tax とが切り替えられました。

全て打ち込み直しなんて考えられないのでとても助かりました。

次は電子証明書を付けて申告書を送付する準備です。

 

e-Tax 利用申請と識別番号取得

まず最初に、識別番号を取得して、e-Tax 使用申請を国税庁にsubmit します。

ここで、また新たに暗証番号を用意します。これは、e-Tax の申請結果を見たりする時に使用します。電子証明書の入った住基カードとは無関係です。

e-Tax 使用申請を国税庁に提出すると即座に16桁の識別番号が返ってきます。

 

申告書の送信

これで、申告書送付の準備が完了です。

電子証明書の登録・再登録のリンクもありますが、これは私には必要ありませんでした。

後、住基カードの電子証明書の管理をする「公的個人認証サービス」の提供するアプリ(JPKI利用者ソフト)のインストールがプロセスに入ってきますが、基本的には確定申告に必要はありませんでした。電子証明書の事前チェックに使うだけでした。

それから、Acrobat reader X や XI が必須の様に書いてありますが、OS 10.6.8 SnowLeopard とSafari 5.1, Java 1.6, プレビューでOKでした。pdfを読むのに特に支障はありません。一応、Acrobat reader XI をインストールしましたが、使わなくてもエラー無く申告書を送信出来ました。

 

難儀をした所はここ

今回の申告で一番難航したのが電子証明書による電子署名を申告書に添付する段階でした。

何故って、暗証番号が少なくとも3つあり、e-Tax で申告書を送信する際に暗証番号が求められるのですが、当然、電子証明書の暗証番号のはずです。しかし、Safari で表示されるパスワード要求のダイアログには「キーチェーンの暗証番号が求められています」…と表示されるのです。(JPKI利用者アプリの場合は、カードのパスワードを入れる事は迷いませんでした。)しかし、keychain の単語が入っていれば、当然、マックのキーチェーンの暗証を入れます。そうするとJPKI利用者アプリの様に「間違っています」とか「一致しませんでした」などとは出ずに、単に、また同じダイアログが表示されるのです…。そんな時にメールアプリがサーバにアクセスにいったりすると、同じダイアログで「Mail アプリがKeychain のパスワードの使用を求めています」など、どんどんパスワードを求めるダイアログが開き続けるのです…。キャンセルも効きません(住基カードを抜けばキャンセル出来る)。それにキーチェーンのPWを5回以上打ち込んでリターンを押せば…、…、そうです、電子証明書の暗証番号がロックされて使えなくなるのです…。

 

電子証明書のロック

結局、ロックされたパスワードの解除のために、何と2回も市役所に行きました。

幸運な事に?2度目に市役所に行く前に、うまく行かない旨の質問をe-Tax ヘルプデスクに投げかけました。

答えは出てこないのでは、と思っていましたが、色々説明を聞いていると、「WebProcess が暗証番号を必要としています」のところでキーチェーンの暗唱ではなく、電子証明書のパスワードを入れるのだ、という事が分かって、ようやく解決しました。

何度打ち込んでも懲りずに出てくるダイアログにキーチェーンのPWを入れ続けると、電子証明書がロックされる…。のです。

WebProcess のダイアログに電子証明書のPWをいれれば何の問題もなく、申告書は送信されました。

 

送信した申告書の修正

ついでに、送信した申告書の間違いに気がついた場合には、確定申告時期が過ぎたり、還付金が振込まれたりする前であれば、何度でも更新した申告書を送れば新しい方が採用されるそうです。私の場合は、一カ所ミスに気がついて、3万円も還付金が増えました。

皆様も挑戦してみて下さい。